線と束

短歌

2016-06-03から1日間の記事一覧

見惚れてる 親友たちの対角線 息切れの音がする 夜よ早く過ぎて

やっていくをやっていくという姿勢を指す言葉がまだない 海が見えるよ

他者だから朱に交われば朱のドメイン いずれ夕暮れ 支配者がくる

見て 三秒前の時間のあの予感 嫉妬の熱で比喩が溶けてる

ここは伽藍、避暑地、アジール、サナトリウム そのうち最も安息な場所

西島の種に聞いたよ夜のこと。泣いてんじゃなくて笑ってるんです

他人らを捨てて隣人を守るんだ、それが人だよ口が冷たい