線と束

短歌

2016-06-12から1日間の記事一覧

爪先から雨の気持ちがわかってく 我々ばかり滲んでくのに

シナリオは笑う心の無化装置 あまりに硬い震動がする

フロアには退屈な僕と無の二人 もっとよく噛んで強くしてくれ

ノートにはたった3100モーラ まだ歌えてない、まだ変われてない

閑静は夜を冷汗で塗りつぶす バイクの羽音に眠りを見れる

kindleを閉じた途端に現実が見え、嫌になって瞼を閉じた